フォートナイトの1984がおかしい
フォートナイトが、金銭での問題で
AppleやGoogleと揉めたというニュースが
最近あった。
自分はフォートナイトが合わなかったので、
このニュースに対して何の興味も無いし、
どうなろうと構わない。
ただ1点、フォートナイトが起こした行動に
気になる事があった。
フォートナイト側はAppleに反対して、声明を
ゲームのプロモ映像を用いて出したところだ。
Epic GamesはApp Storeの独占に異議を唱えました。報復として、Appleは10億のデバイスでFortniteをブロックしています。https://t.co/VwLAHlzLap へアクセスし、2020年を「1984」にしないための闘いに参加してください。 pic.twitter.com/LSKyXiXQVA
— フォートナイト (@FortniteJP) 2020年8月13日
このツイートに貼られている映像がそれである。
これは既に多くが話している様に元ネタがある。
1984年にAppleがリリースした
プロモーション映像である。
それと同時にそのプロモ自体も
映画化もされた小説「1984年」を
ベースにしたものである。
以下が元ネタのCM
このCMの元ネタの「1984年」という作品を
簡単に言うと、ディストピア世界を
描いたものである。
人々は常に政府に監視され、すべての歴史は
改竄され、自由のない管理された社会である。
この管理という部分が、
今回のフォートナイトとAppleの関係性と
繋がるのだろう。
ここまではよく分かる。
1人の人間が指導者の演説を文字通りに
ぶっ壊しているという描写で反抗を
意味しているのは分かる。
問題はその後だ。
モニターを壊した後だ。
フォートナイトの映像では、反抗因子が
普通に帰っているのだ。
ここが分からない。
誰がどう考えても捕まるべきなのに、
プロモは違う。
体制側の警備が何もしていないどころか、
道を空けているのだ。
あえて(無駄に)考察すると、警備は
「あんな事をする奴がいるなんて」と
呆気にとられたり、
自分達も勇気ある行動に賛同した為に
何もしなかったのかもしれない。
果たして、本当にそうだろうか?
直前まであんなに必死に
追いかけていたのに?
やはり、納得出来ない。
また、このAppleのCMは非常に
有名らしくパロディはこれ以外にも
存在する。
その1つがハーフライフ2のプロモである。
この映像は管理社会へ反抗するという
ゲーム内のストーリーを表したものである。
なお、このパロディCMを用いられたのは、
Appleに反抗とかではなく、
Mac版が発売されるという旨の
宣伝のためである。
プロモの目的が違えど、
映像としてのストーリーはどれも同じである。
しかし、オリジナルもハーフライフ2のプロモも
モニターを壊した後の反抗因子の姿は
描かれていない。
このプロモの要は
反乱を起こす
↓
自由を得る
↓
新しい世界を作る
という、インパクトが必要であり、
反抗因子がどんな目に合うかは
メッセージ的に関係ないのだ。
むしろ、描写されない方が連続ドラマの
クリフハンガー的にも見えなくもない。
そんな理由を挙げてみると、
尚のことフォートナイトのプロモは
分からない。
仮に、
「警備員が呆気に取られていて
何も出来なかった」
がストーリーだったとする。
ただのゲームのプロモなら何も問題はない。
しかし、これは風刺である。
風刺であると考えた場合、
この警備員達の現実における役割が
分からない。
Apple側の人間なら何故何もしない?
フォートナイトはAppleの社員の中に
Appleの体制に疑問を抱いている人間がいる
という証拠が何かあるのか?
と疑問は尽きない。
今回の金銭問題を討論する人は多いだろうが、
その件は私は一切興味がないので、
映像自体を1つの作品として考えてみた。
他にもそんな人はたくさんいるのだろうか...
ちなみに映画の1984は見るのが
かなりしんどい。
というのも、終始暗いからである。
設定こそ面白いが、
アクションやアドベンチャーもなく、
会話シーンばかり。
その会話も思想がどうとか
自由がどうとかでかなり難しい。
2時間弱の映画にも関わらず、
倍以上の上映時間の映画を見た様に
疲れてしまった。
また、私はTSUTAYAで借りて見たのだが、
古い映画だけどレンタルリリース自体は最近
という理由で、準新作価格で
当時は借りることになった。
もし、1984に興味がでたら、
もう一度メタルギアソリッド5をやってみると、
ネタがこれでもかと満載である。
なお、ストーリーは...