What Hawk Think...

主に映画に関して書きます。Filmarks(TheHawk0356)

ゲームの映像化を考える

ゲームの映像化

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映像化傾向

人気が出たコンテンツは映像化して、
アニメや実写映画となる。
元となるコンテンツには、本や漫画に加えて、
ゲームも含まれる。
最近だと、ポケモンソニックの実写化が
記憶に新しく、次はモンスターハンター
実写化が控えているという。

そんな流れの中で、私が思うのは
「ゲームの映像化で面白い作品はあるか?」
という事である。
ポケモンソニックは成功したと言われるが、
そもそも本当に面白かっただろうか。
他の実写化作品があまりに酷すぎて、
ハードルが低くなってないだろうか。
もし、相対的に良く見えているのだったら、
低レベルの争いになるぐらいなら、
映像化自体が必要なのかと疑問である。
そこで、今回はゲームの映像化の
必要性について考えたいと思う。

達成感

そもそもゲームには映像の視聴では
得られないものがある。
達成感である。
考えて最良の選択を行いゴールを目指し、
達成したら次のゴールへ向かうという
プロセスがある。
だからこそ、自分のキャラに愛着を持てるし、
自分の分身となるキャラは可愛く、
カッコよく作るのだ。

しかし、これが映像となるとどうだろうか。
達成感は得られないし、「見る」という
受け身の行動しか行えない。
「選ぶ」という自発的な行動は行えない。
これでは、主人公が自分の分身となるという
ゲームの特徴がなくなってしまい。
映像で提示された主人公を受け止める
なくなってしまう。

細部への注目

バイオハザードアサシンクリード
映画として見るとダメダメだったが、
ゲームの雰囲気は作ろうと努力はしていた。
街や敵、アクションもゲームに似せて
作っていた。
ただ、雰囲気は分かっても細部は分からない
先程述べたように、映像では
提示させられた部分しか見る事が出来ない。
ゲームの様に自分の見たい所は見られないのだ。
例えばバイオハザードなら、クリーチャーや
街の荒れ方を様々な角度から見る事ができる。
アサクリなら、世界遺産に登って
そこからの景色を見たり出来るし、
高所から街を見渡す事もできる。
この様に、ゲームでは本筋と関係ない所に
注目できるという楽しさがある。

ゲームが映画化

近年ではゲーム自体が
映像作品の様になっていて、
演出にもかなり凝っている。
例としてはアンチャーテッドはまさに
遊べる映画であり、インディージョーンズの様な
冒険を楽しむ事が出来る。
更に最近は技術も進歩したので、
俳優がゲーム内に登場する事があり、
より映画やドラマの様な気分を味わう事が
出来る。
分かりやすいのが、
デス・ストランディングだろう。
人気の海外ドラマの俳優007出演俳優
映画監督まで出てくる。
しかも、映像だけでなく、ストーリーや設定、
演出まで全てが1つの映像作品の様な完成度だ。

【PS4】DEATH STRANDING

【PS4】DEATH STRANDING

  • 発売日: 2019/11/08
  • メディア: Video Game
 

これで何が言いたいかと言うと、
ゲームの方が映像作品に近づきつつある
というとこだ。
これでは、ゲームを映像作品として
落とし込む意味があまりない。
ムービーゲーとも言うかもしれないが、
自分の操作がストーリーに作用すると言う
緊張感はゲームならではなのだ。

実写化しないでほしいゲーム

ゲームや漫画が映像化されやすいのは、
決める事が少ないからだろう。
デザイン・世界観・キャラなんかは
既に決まっているし、既存ファンのおかげで、
ある程度の売り上げも見込める。
だが、言ってきた通り映像では
原作の雰囲気を100%出すことは出来ない。
ゲームではカッコいい動きでも
映像化すると不自然な表現
出てきてしまうこともあるので、
映像に全てを落とし込む事は難しいのだ。
CGがあっても、ありえない身体能力などは
不自然に見えるし、ダサく見える可能性もある。
私の実体験としては、実写ピカチュウ
ゼニガメのみずでっぽうが汚く見えた。

以下にゲームだからこそ活きると思う作品
考えてみた。

ブラッドボーン

俗に言うマゾゲー。難しい。
最初のボスで既にキツイ、と言われるが、
それだけ達成感があるのだ。
自分の手で世界を切り開いていくから
楽しいのである。

ストーリーは意味不明だが
雰囲気作りとしてはいい調味料。
そんな中でも、ステージのデザインは最高。
本来オシャレなはずのゴシック調の建物は、
精神的にくるデザインのクリーチャーで
敵意を持った不気味な世界に見えてくる。
▼厨二精神が湧いてしまった私のキャラ
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youtu.be

【PS4】Bloodborne PlayStation Hits

【PS4】Bloodborne PlayStation Hits

  • 発売日: 2018/07/26
  • メディア: Video Game
 
フォールアウト

核戦争後の世界を舞台にしたRPG/FPS(TPS)。
世界観だけでいうとマッドマックスの様だが、
レースものではない。
様々なクエストを通して、核で滅びた世界を
見る事が出来る。
旅の途中で、過去の遺物を見つけ探検するのが
楽しい。
探検で世界で過去に起きたことを知る事が
出来る。

また、核戦争が起きる様な近未来の
テクノロジーのある技術力だが、
世界観は1950-60年代のアメリカ文化
持った世界であり、レトロフューチャー
様々まで探索する事が出来る。

youtu.be

Fallout 4: Game of the Year Edition 【CEROレーティング「Z」】 - PS4
 
バイオショック

海底(空中)都市を舞台にしたFPS
海底都市というだけあって、
作品の時代を遥かに凌ぐ
技術力があり、フォールアウトと同様に
レトロフューチャーを味わう事が出来る。
だがこのゲームの都市に未来はない。
何故なら崩壊しているからだ。
イカれている住人にジメジメした閉鎖空間
という狂気と恐怖に満ちた世界なのだ。
そんなホラー的世界観の細部まで作り込まれた
デザインはどれもが秀逸であり、
進む事に怯えながらも引き込まれてしまう。

youtu.be

バイオショック コレクション - PS4

バイオショック コレクション - PS4

  • 発売日: 2016/09/15
  • メディア: Video Game
 

まとめ

以上3作品は私が思う、
映像化して欲しくないゲームである。
これらの様にゲームにはゲームが持つ楽しみ方が
あるのである。
緊張感にそして嫌悪感を抱かせながらも、
ゴールを目指すという自分の行動が関わる
楽しさがあるのである。
しかし、映像化ではそれらが消えてしまうのだ。
だからこそ、ゲームとしての楽しさを
損なわない為に、映像化は積極的に
行うべきものではないと考える。

最近はYouTuberの影響で
ゲーム実況という別の方向性が出た。
ゲームを見るのである。
この様な層はゲームの映像化を
どう思うのだろう。
同じ見るものだから、彼らには
好評なのだろうか。

オマケ

映画のゲーム化はクソ?