芸能人の死はキャリアを高めるか
芸能人のキャリアと死
芸能人の死の影響
人の死は悲しい。
にも関わらず、ここ最近は芸能人の死の
ニュースが多い気がする。
しかも病死ではなく、自殺すらある。
これらのニュースで多くの人が悲しみ、泣いた。
自分の好きな人を喪うこと以上に
悲しいことなどあるだろうか。
宗教観などによって死の捉え方が異なるものの、
死のイメージはマイナスな事が多い。
その為、芸能人の死は常に
マイナスな影響しか及ぼさない.....
......
......
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果たして、そうだろうか？
本当にマイナスの影響だけだろうか？
亡くなってしまった芸能人の中には
生き続けていれば、評価がそこまで
上がらなかった者が
いるのではないだろうかと思う。
つまり、悲劇的な死が彼らを
伝説的な存在として、キャリアを高めた
のではないかという事だ。
今回は、若くしての死がキャリアを
高めたと思われる芸能人を考えようと思う。
俳優
ポール・ウォーカー
享年:40歳
死因:事故死
ワイルド・スピードシリーズの
ヴィン・ディーゼルと並ぶ主人公の1人を
演じたことで有名。
当時、ワイスピ7を撮影中の時期だったが
プライベートでの事故により死亡。
それにより、撮影がまだ終わっていなかった
ワイスピ7ではCGを使い彼を復活させて、
追加撮影も行いつつ映画を完成させた。
また、彼の死によりワイスピ7のEDは
非常に感動的になっており、
あのハチャメチャ映画とは思えない仕上がりに。
と、言えば聞こえは非常に良い。
ただ、基本的にワイスピの話しかない。
他の映画で彼が活躍した事があるだろうか？
正直なところ、ワイスピ以外で見たことない。
(他のワイスピ俳優にも言えるが)
そんな彼が、俳優を続けていたら
どうなっていただろうか？
オスカーを受賞する程の力を
つけていただろうか？
あまり、想像できない。
しかし、彼が悲劇的な死を
迎えてしまったことで彼のキャリアは
確立されたと言えないだろうか？
誰にも知られることなく1人の老人として
死を迎えるのでなく、
人気シリーズ出演中の現役の俳優として
報道された。
そして映画は話題となり、更に彼への別れを
テーマにした映画の曲は売れた。
これでも、死が絶対的なマイナスな作用と
言えるだろうか。
▼ワイスピ7テーマ曲
ミュージシャン
フレディ・マーキュリー
享年:45歳
死因:病死
英国のロックバンドQueenのボーカル。
1991年11月23日に自身がエイズであることを
発表した。そして翌日24日に亡くなった。
彼の歩みについては
「ボヘミアン・ラプソディ」で
知っている人も多いだろう。
一部脚色はあるものの、ライブエイドで
クイーンが復活したのは確かである。
もし、彼が未だに生きていればどうだろう?
もっと、たくさんのヒット曲を作られれて、
ロンドンオリンピックで彼との大合唱が
楽しめたかもしれない。
でも、映画は作られただろうか?
彼の映画無しでラミ・マレックは
007の悪役になることは出来ただろうか?
クイーンがより広められていただろうか?
ロンドンオリンピックでクイーンの登場は、
あったのだろうか?
彼の死はクイーンというバンドそのものを
より有名にした一因になったとは
考えられないだろうか?
マイケル・ジャクソン
享年:50歳
死因:薬の摂取ミス(違法薬物ではない)
キング・オブ・ポップの呼び名の通り、
彼の功績は素晴らしい。彼の歌やダンスなどの
パフォーマンスは世界中を魅了した。
しかし、彼はツアー「THIS IS IT」の前に、
亡くなってしまった。
彼ほどの有名人となれば、死因までも
様々な考察がある。
とは言え、事実とされているのは
処方薬の摂取量あるいは組み合わせを
間違えたことのある急性中毒である。
そんな、輝かしいキャリアの彼だが、
スキャンダルも少なくはなかった。
少年への性的虐待疑惑が有名だろう。
また、自身の子供をベランダから落とすような
パフォーマンスもあった。
スキャンダルだけではない、顔の変化だ。
元々彼は黒人であったが、晩年の彼はどうみても
白人だった。これは、病気との噂があるが整形は
明らかだ。↑のBadの頃すら既に鼻が怪しい。
特に晩年の彼は見るのがかなり怖い・・・
▼晩年のマイケル・ジャクソン
加えて彼には借金もあったという。
そんな彼が生き続けていたとしたら、
どうなっただろう?
もしかすると、落ちぶれていってしまい
ファン達には死とは異なる悲しみを
与えていたかもしれない。
そう考えると、彼の死は
彼をキング・オブ・ポップとして、
歴史に名を刻み続けられる一因と
なっているかもしれない。
不謹慎ではあるが、タイミングも非常に
ドラマチックだった。
カムバックツアー前の突然の死は、
非常に悲劇的で彼をより目立たせる事にも
繋がっていると思う。
日本の芸能人
謎の死
最近の日本の芸能界では、謎の死が目立つ。
実際、この記事を作成中にもある芸能人の
謎の死が起きた。
公式な発表こそないものの、謎の死とは、
自殺を指すことが多い。
死因の中では一番の悲劇である。
精神的に苦しみ、自分から死を選んでしまう
というのは、他人から予測できない。
だから、唐突な死となりショックであり、
インパクトが大きい。
ただ、彼らの悲劇は続いてしまう。
死んだ後も、生前の動きを詮索されて
プライバシーが無視されてしまう。
残念なことに、このストーリー性は
一種のエンターテイメントとして
人々を惹きつけてしまう。
故に、彼らの死はキャリアをより
印象に残る形へと変えてしまう事がある。
芸能人の死は目立つ
なぜ、彼らの死はキャリアに影響するのか?
それは、職種に関係なく個人が認知される
存在だからである。
仮に凄腕のプログラマーが亡くなっても、
一部の職業の人にとっては大ニュースだが
ITに無縁の人には認知されないだろう。
しかし、芸能界は異なる。
人を楽しませる職業であるが故に、
全ての人に認知されている。だから目立つ。
同時に彼らは目立つことがキャリアである。
故に、仕事ができなくなり次第に人から
認知されないのは非常に悔しい事だ。
ここで、彼らの死がキャリアを分ける。
スターのまま人生を終えるか、
一般人と同じ様に人生を終えるか...
同じ死でも、前者の方が人々の記憶に残り、
皮肉にも最も悲しいタイミングで
目立つことになってしまう。
同じ死でもタイミング・死因一つで
彼らを悲劇のスターとして
語り継いでしまうからだ。
