【駄作！？】スター・ウォーズ シークエル・トリロジーを振り返る <ストーリー編>
シークエル・トリロジー <ストーリー編>
駄作 or 凡作
先週、スターウォーズの
シークエル・トリロジーへの不満を書いた。
キャラクターへの不満に続き、
今日はストーリーの不満を書こうと思う。
スター・ウォーズEP1〜9の
ネタバレがあるので注意。
不満点
1番悪いエピソード
エピソード8は不評だが、
私が1番嫌いなのはエピソード9だ。
スターウォーズが繋げてきた
今までのストーリーを意味の無いものに
してしまったからだ。
8が不評だからと言って、
まるで8がなかったかの様な
ストーリー展開がまずおかしい。
エイブラムスがやりたかった事を
やってるだけじゃないか。
軌道修正どころか、
もはや全然関係ないレールを走っている。
皇帝
スノークやらレン騎士団とか言っといて、
アメコミの様に簡単に復活した皇帝。
いや、アメコミより酷い。
もはやバイキンマンのレベル。
(バイキンマン自体は酷くない)
すぐに復活するし、敗因に対する対策が
無さすぎる。前回とほぼ全く同じ負け方。
そもそも、皇帝を出さなないといけない程、
新キャラの魅力が無さすぎるのが、問題だ。
宝探し
9で唐突に始まった鍵探し。
なんの伏線もなく始まった。
最終作で始めることじゃないだろう。
例えば、ハリーポッターはちゃんとしていた。
死の呪文が跳ね返ったのに
ヴォルデモートが死なない
↓
分霊箱で魂を分けてる
↓
分霊箱を探そう
という、きちんとし順序と伏線があった。
宝探しをするなら、ちゃんと伏線を張るか、
吹っ切れて毎回宝探しをした方が
まだマシかもしれない。
一方でスターウォーズは唐突である。
大体これも皇帝が復活したせいなので、
キャラクターの魅力が無いことが
こんな所にまで影響している。
レイ・スカイウォーカー
レイがスカイウォーカーと名乗るシーン。
どうも腑に落ちない。
あれだけ、両親が〜とか言っていたのに。
前回、レイの目的が分からないと言っていたが、
自身の出生は常に気にしていた。
更に、親の事を罵られた際は常に反抗していた。
それだけ、レイは親の事を思っていたはずだ。
なのに、最後はスカイウォーカーと名乗る。
(フォースが使えないから仕方ないが、)
最後にレイを見守るのが、
ルークとレイアなのも
気に食わない。
また、親に対する思いの設定が
テキトーなのもおかしい。
アナキンとシミ、ルークとベイダー。
更にマンダロリアンとチャイルドですら、
絆は非常に大切に扱っている。
なのに、急に思い出した様に「親が〜」と
ストーリーを作り出す時点でおかしい。
スターウォーズならもっと拘るところだろう。
絆は絆でも師弟愛なのかもしれないが、
時間の経過と関わり合いが分からないので、
その絆の強さが分からない。
アナキンとオビワンの様な強い絆は
全く感じられない。
スカイウォーカーの意志を
継いだのかもしれないが、絆が弱すぎる。
親の設定も活かされてない。
あと、レイアの性はソロでは？
レイとカイロ・レンの繋がり
8から出てきた設定。
レイとカイロ・レンが
フォースで繋がっているという設定。
精神的に繋がっていて、
お互いを感じ合える程であった8は
まだ悪くなかった。(褒めてはいない)
9で、離れているのに物理的に繋がるのは
もう意味が分からない。
ライトセーバーのバトルとかどうなってるんだ。
ルークですら幻影を送り込むしか
出来なかったのに、無意識にやる始末。
最終決戦時のライトセーバー渡しは
盛り上がるように見える。
しかし、アレはライトセーバー渡しではない。
ライトセーバーをコピーしている。
カット・アンド・ペーストではない、
コピー・アンド・ペーストだ。
盛り上がるからって、フォースを理由に
何でもやっていいわけではない。
精神世界
先程の、レイとカイロ・レンの繋がりにも
言えるが精神世界の様な謎の空間にいる場面が
多すぎる。
エヴァンゲリオンじゃないんだから。
アナキンのパドメの死の夢の様なものなら、
フォースの予知能力であると分かる。
だけど、なんの説明もなく謎の空間に
放り込まれて、狼狽えられても、
見ている方も困る。
そもそも、精神世界って
自身と向き合う場面で使うのでは？
レイがダークサイドに堕ちそうな描写が
多いならまだしも、堕ちる気配もほぼない。
それなら、むしろカイロ・レンの方が
迷いが多いのでは？
また、レイとカイロ・レンの会話シーンも
何が起きてるのか分からないが、
最悪なのは9における
カイロ・レンとハンの会話シーンだろう。
本当に何が起きてるのか分からない。
幻なのかフォースの霊体なのか。
仮に霊体なら、何故ソロが使えるんだ。
ヨーダですら知らない知識だったんだぞ。
一方、幻ならカイロ・レンが怖すぎる。
何より、ソロとの会話でライトサイドへ
帰還したはずなのに、幻=精神世界だったら、
感動もないし、イマジナリーフレンドと
話す痛い人だ。
精神世界なら自分と向き合えよ。
あと帰還するにあたり、
ライトサイドとダークサイドは
そう簡単に入れ替われるものではないのに、
「こっち？やっぱこっち！」って悩める程度の
ショボい設定に見える。
レイアかソロの形見をレイが渡すだけで
十分だったと思う。
ソロのサイコロはどこいった?。
ハイパースペース特攻
8で起きた色々言われるアレ。
自分は設定を無視してるとかは、
正直気にしてない。
気にしているのは特攻という点である。
スターウォーズでは、
死にに行く様な作戦はあったが、
死ぬのが前提の作戦はなかった。
ローグ・ワンだって、そうだ。
なのに、アレは完全に死ぬのが前提だ。
仲間の為に死ぬのが盛り上がるというのが
そもそも、考えとして間違い。
スターウォーズのキャラは
そんな犠牲をだす作戦を許す様な
性格ではないはずだ。
フォースはそんなんじゃない
今まで挙げたストーリーのおかしい点を
フォローする言葉がある。
フォースである。
フォースが導いた。といった一言だけで、
何をやっても許されると思っている。
フォースがあれば、離れていても触れる。
フォースがあれば、物をコピーできる。
フォースがあれば、宇宙空間で生存できる。
フォースがあれば、人は生き返る。
最悪なのは、最後に書いたフォースで
生命力を与える事だろう。
今まで、だれもそんな事できなかった。
アナキンはパルパティーンの嘘を信じて、
ダークサイドに堕ちたのだ。
そう簡単に、フォースで生死を左右して
良いわけがない。
これはマンダロリアンにも言える。
使ってもいいけれど、
ヨーダが「使えるけどリスクがある」
とか言っていれば話は変わった。
だけど、8で登場したヨーダは
ただのファンサービスで
何の役にも立たなかった。
7でハンはフィンが
「フォースでなんとかしろ」と言ったら
こう返した。
「フォースはそんなんじゃない」と。
あの時までは、スターウォーズだった。
まとめ
魅力的なキャラクターを生み出さないせいで、
破綻したストーリー。
映画で盛り上がるシーンをどれだけ作っても、
理屈が通っていなければ、意味のないシーンに
なってしまう。
それどころか、今まで築き上げてきたものを
破壊しかねない。
残念ながら、シークエル・トリロジーは
破壊したのだ。
