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【レビュー】ジュマンジ/ネクスト・レベル

ジュマンジ/ネクスト・レベル

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息抜き

作品の出来が良いからと言って、
心が落ち着くわけではない
ブラック・ミラーやゴジラのような
風刺を盛り込んだ作品を見れば、
精神に少しダメージを食らったりする。
また、嫌な気持ちにならなくても、
マンダロリアンやワンダヴィジョンの様に
小ネタが分からず、後で調べたりして、
見ただけで満足しきれない事もある。

そんな疲れる映画・ドラマ鑑賞と異なり、
疲れずに見られそうな映画を見た。
その映画は
ジュマンジ/ネクスト・レベル。
今回はこのリブート版ジュマンジ2
レビューしよう。
ネタバレなし。

誰でも見られる

良くも悪くもこの映画は平均点だ。
アクションやストーリーも言ってしまえば
平凡だ。
しかしそれでいても、十分な質のCG
売れっ子の俳優80年代音楽
誰が見ても楽しめるように作られている。

トランスフォーマーの様に下ネタも無いし、
上映時間も長くなければ、アクション量も
多すぎない。
また、ワイスピの様にシリーズも長くないし、
「代表作が1作品(シリーズ)のみ」と言った、
俳優陣でもない。

全ての要素が丁度いい。
見た後に嫌な気分にもならないし、
スッキリできる。
この様な、誰でも=家族みんなで楽しめる
今作を見ていると、
二昔前ぐらいのインディペンデンス・デイや
シュワルツネッガー系作品が現代に
適用したような形に感じられる。

前作との関連性

前作からストーリーは続いているものの、
前作を見る必要性はあまりない
ゲーム内でも異なる目的と異なるロケーションで
全く違うストーリーや戦いが展開される。
また、今作より参戦するキャラクターのお陰で
丁寧に設定は説明してもらえる

これも先程述べたように、良くも悪くも
作用すると言えるだろう。
せっかく前作見たのに、繋がりが薄い
感じるかもしれない。
一方で繋がりが薄いほうが、制約に
縛られることなく、作る方も自由だし、
見る方も楽とも言えるだろう。

ポリコレ

この映画ですごく評価したいことがある。
自然なポリコレ対応だ。
色んな映画がポリコレ対応に頭を抱えている。
どうやって平等に描写すればよいか?
どうすれば叩かれないか?
どうすれば、自然か?
といった具合だ。

しかし、今作はゲームであることを利用し、
自然かつ平等に描写されている。

人種と性別

マイケル・ジャクソンの映画がないのは、
演じる俳優の肌の色が困るからという
話を聞いたことがある。
このMJの問題は人種が起因している。
他にもDT浜田がエディ・マーフィ
コスプレで叩かれたりしている。
つまり、異なる人種に成ることは
困難であり炎上リスクを伴う

しかし、この映画は異なる人種への変化が
かなり自然だ。
しかも、前作より変化は踏み込んでいる

例えば前作は白人は白人に、黒人は黒人に
ゲームのキャラへ変化した。
例外は白人がサモア人になっただけだ。
今作は白人は黒人・アジア人になるし、
黒人が白人に成ることもある。
しかし、黒人の声優を白人がするわけでも、
メイクで黒人になるわけでもない。
あくまで、人格だけが入れ替わるのだ。
更に同じ様な流れで、性別や年齢の変化も
描写されている。

これらの変化をゲームという世界を
利用して、人格=中身だけを変化させて、
変化前の人種も変化後の人種にも一切
影響を与えないでいる
こうすることで、目立たずに様々な
人種の俳優を自然に登場させている。

平等性

こちらもゲームであることを活かしている。
人に同じ力を与えて平等にさせるのでなく、
異なる強みと弱みを与えて、個性を出して
1人1人の大切さが描写されている。
特に重要なのは弱みだ。
全員を同じ位置にするために上げるのでなく、
下げることでも調整しているのが良い。

ゲームでは当たり前のことだけれど、
映画となると違う。
どの映画もやたら強くしようとする。
しかし、本当に大切なのは1人ではなく、
みんなが協力しあって助け合う姿では
ないだろうか?という話である。
実際のところ、助け合うといった描写は
今作のテーマの1つでもある。

これこそが、自然なポリコレ対応では
ないだろうか?

スコア

3.3(5.0点満点)

余談

今作公開時にあるイベントがあった。
出演者が映画館にサプライズ登場するものだ。
が、ただ登場したわけではない。
プレゼントありだ。
プレゼントと言っても抽選でもないし、
サインだけでもない。
プレゼントは3つもあった。

  • 映画鑑賞時のスナック類
  • PS4本体
  • 映画鑑賞1年無料券

特にPS4が驚きだ。
いくら、ソニーの映画と言えどまさか本体とは。
しかもその場にいる全員に。*1
更に、ドウェイン・ジョンソン
ケヴィン・ハートも生で見られるのだから、
あまりに豪華すぎる
なおこの様子は、YouTubeで公開されている。
海外のソニーの公式chなので、日本語はなし

youtu.be

まとめ

ゆったりと余裕を持って見られる映画。
難しい事も考えないで、楽しめて
見た後も一切、嫌な気持ちにならない

ポリコレ対応の様に見える要素も、
非常に自然で目立たない
もしかすると、私が勝手にポリコレ対応と
思っているだけで、特に対策してないのかも。
対策してなくてこの内容なら、
製作者はかなり素晴らしい人間では?

とにかく、今作は誰でも楽しめるという言葉を
表したかのような映画である。

ジュマンジ/ネクスト・レベル (字幕版)

ジュマンジ/ネクスト・レベル (字幕版)

  • 発売日: 2020/01/31
  • メディア: Prime Video
 

*1:厳密には全グループ