【シン・エヴァ】IMAXの価値は
シン・エヴァンゲリオンとIMAX
シン・エヴァ
やっと、シン・エヴァを見た。
かなり遅れての鑑賞となってしまった。
本来ならレビュー記事となるところだが、
それよりも先に話したい事がある。
それは、シン・エヴァをIMAXで鑑賞した
感想だ。
ノーラン作品でIMAXにどハマりした私は、
IMAXでエヴァを見た。今回はその時に感じた、
IMAXとシン・エヴァとの相性について
話そうと思う。
IMAX
IMAXの特徴は私にとっては2つある。
大きなスクリーン
まずはスクリーンの大きさだ。
通常の映画館では感じる事のない、
スクリーンから威圧感を感じられる。
しかも、そのスクリーンを余す事なく
床から天井にまで映像が広がるのだ。
目の前には映像以外の何も映らない。
力強いサウンド
次に素晴らしいのはサウンドだ。
4Dでもないのに、体に振動を感じる。
それどころか、ロビーでも地響きを感じる。
それほどの力強いサウンドを持っており、
まさに映画を感じられるのだ。
エヴァとの相性
結論から言うと、
エヴァをIMAXで見る価値はない。
コレには先に挙げた2つの利点を
全く活かせていない事にある。
スクリーン
IMAXの特徴である、
天井から床にまで広がる映像は
エヴァでは一切見られない。
常に上下に黒い部分がある。
普段なら気にならないが、
スクリーンが大きすぎて目立つ。
しかし、コレに関しては私は
あまり責めていない。
何故なら、IMAX本来の画角で
撮影されていないからである。
故に、こうなる事はある程度予測できた。
更に言うと、IMAX対応のハリウッド映画も
全てがIMAXサイズの映像ではない。
IMAX推しのノーラン作品だって、
一部シーンがIMAXで撮影されているだけで、
全編に渡り映像が天井から床にまで
広がる訳ではない。
なので、この点に関しては仕方ないと言える。
でも、プラス料金払ったのに
IMAXのスクリーンをフルで堪能できないのは
損な気がする。
サウンド
全く、良くない。
劇場内が震えるようなサウンドが全くない。
IMAXのイントロの飛行機がピークである。
あんなにスピーカーを取り付けているのに、
サウンドに包まれている気分に全くならない。
エヴァお得意の精神世界で、
いろんな方向から声がするような演出だって
出来た筈なのに、それも無い。
考察がどうこう以前にエヴァは
ロボットアニメであり、迫力あるアクションが
要なのである。
そのアクションを更に印象的にするのが
サウンドなのに、最高レベルの環境で
それを全く活かせていないのは
あまりに痛すぎる。
擁護
IMAXを活かしきれていないと、
シン・エヴァを悪くいった私であるが、
こうなるのは仕方ないという事は
分かっている。
IMAXで撮影する事は、そもそも安くない。
画面サイズが約2倍に広がると言う事は、
それだけ絵を描き込む必要があり、
アニメを作るには時間がかかるはずだ。
それに更に、音ももっと拘って作れだなんて
言われれば、公開なんていつまで経っても
されなかっただろう。
シン・エヴァはあくまで「IMAXで見られる」
という最低限の対応をしただけの映画である。
実際EDでは「IMAX用に変換しました」
の様なメッセージが流れる。
「シンは公開前からIMAXで公開される事が
唯一決まってるエヴァ！」
と考えることも出来るが、
あくまで、「IMAXで見られる映画」であり
「IMAX用に作られた映画」ではないのだ。
まとめ
シン・エヴァをIMAXで見るのは損である。
特に私の様にエキスポシティの様な
日本最高レベルのIMAXで見るなら、
尚のことである。
エヴァを最高の環境で見たい気持ちは分かるが、
IMAXを体感したいのであれば、
マーベルや007を待つべきである。
どうしても気になるなら、
割引が効く時に見た方が良い。
フルプライスの価値には到達していない。
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