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【レビュー】シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇

シン・エヴァンゲリオン

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エヴァ

私がエヴァを始めてみたのは、
14年前のことだ。
友人に勧められて、なんとなく
TV版を見て、旧劇も見た。
その後、新劇場版も全部見た。
Qを公開日に劇場で見て以降、
ほぼ私の記憶から消えていたが、
また蘇った。

シン鑑賞前には、新劇場版も
わざわざBD(中古)を買って見直して、
プラモデルも作って、気持ちを高めた。
そして、コロナでなんやかんやありつつも、
やっと見ることが出来た。
そこで今回はこのシン・エヴァ
レビューしようと思う。
ネタバレはなし。(に努める)

レビュー

ストーリー

正直、よく分からない。
その原因は、精神世界だ。
エヴァに精神世界は外せないようだ。
私はこの精神世界の描写が大の苦手だ。
アクションが無いだとか、キャラクターに
興味がないだとか、そういう話ではない。
何が起きてるのかが分からないから、
嫌いなのである。
今作は終盤までは、精神世界に行かずに
アクションやストーリーで魅せてくれた。
しかし、終盤からは溜め込んでいた物を
吐き出すかのような精神世界の連続だ。
何が起きてるのかがわからない。

何が起きてるのかが分からず、
芸術性が高そうな変な絵や演出の連続かと
思えば、シンジと他のキャラによる
対話が繰り広げられていく。
この対話の内容自体は、非常に良い
ただ、この対話が発生するまでの過程が
飲み込めていないため、感情移入を
しきれないのである。
特に、最後の対話はシンジが相手を
救ったかのような雰囲気があるが、
1人でベラベラ話して1人で自己解決して
見えて、これもまた感情移入できなかった。

そして気づいたら、精神世界が終わって
宇多田ヒカルが歌っていた。
頭が追いつかないストーリーであった。
もし初エヴァがシンなら、私は
見たことを後悔するだろう。

アクション

アクションは悪くないし、絵もキレイだ。
エヴァが登場しない、艦隊戦もある。
ストーリーはわからないと言ったが、
それでも見ていて熱くなるようなシーンあり、
とても楽しかった。

ただ人型兵器同士の戦いが少し分かりづらい。
何を使って何と戦っているのかが、
よく分からない。
よく言えば、激しいアクションなんだろうけど
すこし見辛かった
勝ってるんだろうけど、どの辺が勝ってるかを
説明できないような状況
使徒の時の方が人型で無い上、動きが一定
見やすかったのかもしれない。

デザイン

前作で大破してしまった、弐号機と8号機。
今回は修理を施した上での登場となるが、
これが非常にカッコいい。
無駄にゴテゴテしていて、何の意味が
あるかはわからないが、義手感があって
すごく惹かれる。

一方でそのエヴァが戦う相手は評価しづらい。
異質なさまが強調されて見られるので、
カッコいいとは言い難い。
だが、同時にその異質さで
「何をするかわからない」という
一種の恐怖もあるといえるかもしれない。
ただし、1つの期待はダメダメだ。
今まで不思議なデザインで作ったのに、
今になって安易な髑髏である。
全くカッコよくないし、むしろダサい。

優しい世界

この映画で1番良かったことは、
登場人物が笑顔のシーンを見られることだ。
常に眉間にシワを寄せていたり、
無表情だったり、中身が病んでいたりと
笑顔は雑誌やグッズのイラストでしか
見られなかった。

しかし、今作では本当に自然な形での
登場人物の笑顔が見られる。
また、ただの笑顔なだけでなく
非日常的でない生活が見られるのも
とても嬉しかった。

ストーリーが分からずとも、
この一連のシーンだけで価値がある。

再認識

私は今作を見て気づいたことがある。
この作品は見た者に、エヴァ観を
再認識させるための作品だと思った。
エヴァ観は人それぞれなので、良し悪しは無い。
しかしどうやら、私にとってのエヴァ観は
決して良いと言えるわけではないようだ。

実際にストーリーは意味がわからないし、
メタ的な演出も何を示しているのかが不明
どうやら私はヴィジュアルと話題性に
惹かれているようだ。
その程度のエヴァ観で、考察も全く読まない
私にとっては、今作は良いとは言えるものでは
なかったようだ。
むしろ、ムカついたぐらいである。

アダムにゴルゴタやロンギヌスといった聖書に
関連するような言葉を並べて、
説得力を持たせているものの、
結局何かは解説なしでは分からずじまい。
それっぽい雰囲気を出すだけで、
意味を相手に伝えられないのはまるで、
好感度は高いが中身が浅い人間のスピーチだ。

最終作

そんなエヴァ観なので、私にとって
もうエヴァを見なくて済むのは確かに嬉しい。

エヴァを終わらせたことを評価はしない
映画そのものの出来は何の関係もない
それだけで評価されるのであれば、
実写バイオハザードやSAWと同レベルである。
もし終わらせたこととを評価するなら、
それはエヴァは話題性だけの作品
言えるだろう。

スコア

2.8 (5.0点満点)

まとめ

エヴァを再認識するための作品。
???な演出やストーリーは非常に腹立たしい
破の様な、わかりやすくて面白い、
そして熱くなれる映画ではない。
精神世界無しではエヴァではないようだ。
いつも通りのエヴァで予想外なことはなく、
期待を裏切られた

ただ、エヴァの中ではほぼ見られなかった、
救いが見られるのが特徴的である。
しかし、ストーリーへ理解が
追いつかない為に、不完全な形での
感情移入なのが残念である。

余談

2回目

ネットで見られる考察等を確認してから
もう一度見れば、わかるかも!?
と思うが、そもそも今作は
エヴァ最終作である。
何度か見ないと、わからない作品は
最終作とは言えないのでは?と思う。

ループがテーマに含まれているのであれば、
複数回の視聴で理解が深まるのは分かる。
例えば、TENETがそうだ。
しかし仮に、ループを絶ちたいのなら、
複数回の視聴の推奨は誤りでは?

考察

この作品はスゴイ!という人がいるが、
何人の人間が考察を全く見ずに
言っているのだろうか。
スゴイのは考察を考えた人間である。
しこし、その考察が当たっていなければ、
何もすごくない。
考察だけで褒められるのであれば、
褒められない科学者はいないだろう。

矛盾

めちゃくちゃ考察をみんな頑張っているが、
仮に制作側が何か矛盾があるまま、
作っていたらどうなるのだろう。
気づかずにみんな考察を練るのだろうか。
実際、今作に矛盾はないのだろうか?

終わらない

エヴァとの関係を断てる!とは言ったが、
実は6月にMark.6のプラモを予約中
言ったとおり、ヴィジュアルに惹かれるのだ。

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