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【レビュー】アーミー・オブ・ザ・デッド

アーミー・オブ・ザ・デッド

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ザック・スナイダー監督作品

Netflix制作で、先日公開された映画。
アーミー・オブ・ザ・デッド。
当初はノーマークの映画ではあったが、
監督がザック・スナイダーだったので、
「有名な人が作るんならいいかも」
と思って見た映画である。

今回はこのアーミー・オブ・ザ・デッドを
レビューしようと思う。
ネタバレはなし。

レビュー

新しさ

ゾンビ映画は数え切れないほど作られている。
映画のみならず、ドラマにゲームと大量だ。
そんな中で重要なのは新しさである。
2020年の「透明人間」のように、
親しみの中に新しさを作ることは重要である。
従って、今作も「新しさ」が求められる。

では、今作は「新しさ」があるか?
結論から言うと、ない。

強盗

予告から見ると、今作はゾンビ映画なのに
強盗映画のような作品に見えた。
しかし、実際は大きく異なる。
強盗要素はほとんどない

一応、
「潜入が難しい場所で貴重な物をゲット」
という、強盗映画と同じゴールではある。
しかし、強盗モノとして何かが
明確に足りない計画である。

強盗モノに限らず犯罪モノで重要なのは、
計画である。計画があるからこそ、
失敗しないかと
ハラハラしながら見られる
しかし、今作の計画はあまりにしょぼい。
鍵師を金庫に連れて行くだけである。

この単純すぎる計画には問題がまだある。
キャラクターに役割がなさ過ぎるのだ。

キャラクター

映画やゲームを見ると、計画立案時に
メンバーを考える場面がよく見られる。
脱出用に穴掘り班や金庫突破の爆破班
ハッキング班といった具合だ。
しかし今作はあまりにショボい。
10人ぐらいもメンバーが居るのに、
脱出班1人・金庫班1人・戦闘班8人
ただの護衛である。
こんなのは強盗モノとは到底言えない
(直前にペーパーハウスを見たせいかも)

また、このメンバー構成に対しては
思うことが他にもある。
死んでもいいやつが多すぎる」のだ。
ちゃんと役割分担した計画なら、
人員の欠如は大きな問題だ。同時に
ストーリーも面白くする。
しかし、戦闘班は欠けるの前提だ。
更に脱出班なんて、アクション作品なら、
「いなくても、なんとかなりそう」感
かなりデカイ。
つまり、鍵師以外死んでも影響がない

「死んでもいいやつが多すぎる」のには
もう1つ理由がある。
キャラクターの愛着がないことだ。
何故なら、あくまで1本の映画作品なので、
ドラマの様な積み重ねもないので、
こいつは好きなのに・・・!とかの
感情移入がないので、死んでも何も思わない。

死に方が(月並みだけど)カッコいい奴がいたが、
死ぬのが冒頭で感情移入する時間がない
逆に、ストーリーでもかなり活躍し、
それなりに感情移入できたキャラもいた。
しかしそれにしては、死に方がイマイチだ。
なぜこの2つを1つに出来なかったのか

アクション

キャラクターの役割が中途半端。
戦闘班ばかりの強盗団と罵ったけれど、
戦闘班が多ければ、それだけアクションの
バリエーションも増える事が期待できる。

が、今作にそんな期待は抱くべきではない
ゾンビへの対処は殆どが銃である。
ジョン・ウィックの様にな
スタイリッシュさは一切ない。
ただゾンビに向けて連射してるだけだ。
急ごしらえのトラップも何もない
全然新しくも、面白くもない。
OPで工具使ってたヤツに関しては、
OP以外では持ってるだけで使わないし、
ダメダメ過ぎる。

ゾンビ

アクションが銃をぶっ放すだけとなると、
同時にゾンビも特徴がなくなる。

ゲームの様に、ゾンビにリーダーが存在し、
ゾンビに知能を持たせることは悪くない
ただ、攻撃方法が変わらない
噛みつかずに殴打して殺す程度で、
結局銃と拳で解決できてしまう。
更に、リーダー格がラスボスとなるため、
倒すメリットが分からずじまいである。
ゲームなら通常ゾンビの強化解除とかだけど、
ラスボスという字のごとく倒せば終わりである。

こんな差別化ならゾンビのバリエーションに
デカイ個体やら速い個体とかが欲しかった。
残念なことに、トラのゾンビ一体が
デカくて速くて、個性を独り占めしてしまった。
人間ゾンビで戦闘能力の差別化もあったろうに。

スコア

1.4(5.0点満点)

まとめ

金がかかっただけで、普通のゾンビ映画以下
クリエイティブな戦闘なんてない。
脳筋アクション以下
強盗xゾンビというのは全くの嘘であり、
強盗要素があるとは到底言えるものではない。
もし映画館で見てたら、泣きを見る。

余談

コラボ動画

動画を見つけた時、絶対に秋山が
全部1人でやる茶番だと思ってた。
まさか本当に、監督がでるとは・・・
監督は家族が不幸にあって、
映画から離れていたが、
立ち直って、こんなのに付き合う程に
余裕が出来て良かったとも思える。

youtu.be

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