【レビュー】ニュー・ミュータント

ニュー・ミュータント

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X-MEN最終作

ディズニーのFOX買収により、
アベンジャーズに合流予定のX-MEN。
そんなFOX時代のX-MENの最終作、
ニュー・ミュータンツ。
買収にコロナと様々な事象に翻弄され、
延期に延期を繰り返した作品である。
そんな待たせまくった今作がついに、
Disney + で配信されたので見ることが出来た。

ということで今回はこの
ニュー・ミュータントをレビュー。
ネタバレはなし。

ニュー・ミュータント
- X-MEN最終作
- レビュー
- まとめ
- 余談
  - キャスト
- 邦題
- 関連作品

レビュー

中途半端

この映画に言えることは全てが中途半端である。
ストーリーにアクション、能力も中途半端だ。
ただ、ダークフェニックスよりは面白い。
アレに比べると、目的も分かっているし、
キャラクターの背景も悪くないし、
初めて見る演出もある。
中途半端というと悪く聞こえるが、
惜しい作品といえば聞こえは
良いかもしれない。

ストーリー

ストーリーは悪くない。
ただ、明らかに時間が足りていないし、
もっと言ってしまえば映画で扱える
ストーリーではない。ドラマ向きである。

病院に囚われたティーンエイジャー達の
ストーリーを1時間半で収まるわけがない。
それぞれの過去と能力の結びつき、
友情・恋愛または裏切りなど出来ることが
たくさんあったはずである。
にもかかわらず超がつくほどの駆け足で
進むので全く活かせていない。
LGBT的シーンもあるが、
無理矢理ブチ込まれた感が満載だ。

能力

1人を除き、地味か既視感のある能力で
あまり映えない。
主人公の能力も確かに強いのだが、
かなり曖昧なもので精神がどうこうとか
そんな話でジョジョのスタンドみたいだ。
フェニックスやスカーレット・ウィッチの
様に、プレッシャーや悲しみで暴走なら
分かるが、精神に直結はなんだか
XMENぽくない。SWのフォースみたいだ。
原作どおりなら仕方ないが・・・

また、唯一カッコいい能力者は
何が起きてるのかが全くわからない。
曖昧どころかほぼ説明がなく。
ヴィジュアルだけで分からせようとしてくる。

わざわざ詳細な説明をしろとは言わないが、
雰囲気とノリだけでなんとかするのは
良いとは思えない。

ホラー

予告や前情報ではホラー要素があるように
思えたが、実際はそんなものはない。
登場人物の過去の嫌な記憶が
恐怖として登場しているだけで、
観客へ与える恐怖ではない。

死体やら人形の異形がちょこっと
出るだけである。
しかしそれもそんなに怖くない。
ペニーワイズ1体の方がよっぽど恐ろしい。

また、作中に出る「恐怖の記憶」だが
掘り下げが出来ていない。
これはストーリーの時にも述べた様に
明らかに時間が足りてないのだ。
「ワンピースを無理に2時間の作品にしたら、
仲間の回想も最低限まで端折りつつ作って
こうなるんだろうなぁ。」と感じた。

スコア

2.5(5.0点満点)

まとめ

惜しい出来の作品。
様々な要素を掘り下げるべきなのに、
それが出来ていない。
もしも映画でなくドラマであればもっと、
掘り下げも出来ていて、ストーリーや
キャラクターも楽しめるものに
なっていたかもしれない。

余談

キャスト

海外ドラマをチェックしてる人には
気になるキャストかもしれない。
ゲーム・オブ・スローンズに
ストレンジャー・シングス、
クイーンズ・ギャンビットの
主要な役を演じた俳優が出演している。

特にGoTのアリアは注目だ。
というのも能力がめちゃくちゃ
GoTに関連しているからである。
実写バイオでプリズン・ブレイクの
マイケル役が脱獄してたのに近い。

邦題

原題は
The New Mutants
でMutantsと複数形である。
一方で邦題は
ミュータントと単数形。
別に良いんだけれども、
ガッツリと原題載せつつも、
邦題が微妙に違うのは気になる。

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