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主に映画に関して書きます。Filmarks(TheHawk0356)

【レビュー】イカゲーム

イカゲーム

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Netflixで大ヒット

最近Netflixを賑わせている新作ドラマ、
イカゲーム
韓国製のドラマシリーズで、Netflix
様々な記録を抜いているらしく、
とてつもなくヒットしているとのことだ。

この波に乗らなくてはということで、
先週末に一気に見ることにしてみた。
そこで、今回はこのイカゲームを
早速レビューしていきたいと思う。
ネタバレはなし

レビューの前に

予め、言っておくことがある。
私が韓国作品に対して嫌悪感はないことだ。
実際に、パラサイトは劇場で見たし、非常に
優れた作品だった。
その後に、グエムル新感染も見た。
鑑賞した数は少ないが、韓国作品は見たし、
楽しんだ。

また、非英語圏のドラマはスペイン発の
ペーパーハウスにドハマリしたので、
英語圏のドラマへの耐性もある。

レビュー

お決まり

この作品はお決まりだらけである。
デス・ゲーム系作品の"あるある"を詰め込んだ
作品である。
キャラクターも、ギャングビッチ
主人公の友人一匹狼役立たずといった
具合でステレオタイプばっかりである。
このようなお決まりのキャラクターに加えて、
展開もお決まりばかりである。
全ての展開が予想範囲内の事しか起きず
全くと言っていいほど、驚きがない。

良く言えばお決まりだらけなので、
楽しめる要素はちゃんとある
実際に私は2日で全9話見られた。
まるでデス・ゲームのお手本のようだ。
しかし悪く言うとこれは、全くオリジナリティが
感じられず何のサプライズもないので、
見ていてテンションが一気に上がるような
事もなく、惰性で見る作品だ。

ゲーム

この作品の売りとして、
こどもの遊びを命がけでやる
というコンセプトである。
これは「大人が子供の遊びをする
遊びに命を賭ける」というギャップ
生むことができているのは確かである。
一見このギャップは良いように見えるが、
そもそも「子供の遊び」はデスゲームに
不適当である。
というのは、既に遊び尽くされてしまい、
攻略法がほぼコンプリートされているのだ。
つまり、機転を利かせた作戦やルールの
裏をかいた作戦などが網羅されており、
どの作戦も正攻法のようになっていて、
サプライズが全く無い。
これがカイジのEカードのような
オリジナルゲームなら、面白い作戦も
立てられたと思う。

またゲームに関して不満点がもう1つある。
それは最後のゲームである。
5ゲーム目までは、ゲームに負けたら死ぬだけで
ちゃんと「子供の遊び」として成り立っていた。
しかし最終戦「殺してもOK」という
ルールがつく上にアグレッシブな
子どもの遊びである。
これではただ普通に殴り合ってるだけで、
「子どもの遊び」というコンセプトから
離れてしまっている。
6つもゲームやってどうして最後で
コンセプトを放棄するのか。

ゲーム数

また、ゲーム数にも問題がある。
このドラマは全9話で構成されたドラマだ。
たったの9話であるにも関わらず、
ゲーム数はなんと6もある。
つまり、1ゲームに使う時間が非常に短い
そのため、本来盛り上がるはずのゲーム部分が
消化不良でほぼダイジェストで見せられている
感じがする。
もう少し減らせば、子供遊びであろうと
もっと熱い展開を起こしたり出来ていたかも
しれない。

パクリ ?

ストーリーや展開は見たことあるような
ものばかりで、イマイチ驚きがないと
私は言った。
だからといってこれをパクリと言うかは
別である。
様々な作品を私が見たからこそ、
予想できたのではないだろうか。
製作者はいろいろな作品にインスパイアされて
今作を作ったのだと思う。
(例:最終話で明かされる人物の正体)
私は不満を言ったが「子供の遊び」の
コンセプトはいい。
また主人公がコメディチック
ライフ・イズ・ビューティフルの主人公や
日本なら大泉洋をなんだかイメージさせ、
主人公補正ありでも応援したくなるし、
オリジナリティは感じられる。

ただ、1点だけどうしても気になることがある。
今作を象徴する登場人物の衣装である。
それは運営側の以下の衣装である。

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威圧的なに、奇妙なマスク
ミステリアスでカッコいい・・・?
この衣装どこかで見た。
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そう、ペーパーハウスである。
赤いツナギに、ダリのマスク
偶然にもこの2作にはこれ以外に
共通点がある。
Netflixで配信されている、英語圏
ドラマシリーズで、世界中で人気という点だ。
製作者を信じたいが、ここまで有名な
アイコンと丸かぶりするのはどうも気になる。
▼ペーパーハウスのアイコン化

スコア

2.0(5.0点満点)

まとめ

お決まりだらけの凡作
ストーリーも展開も簡単に予測ができる
サプライズもなく、1ゲームに割く時間も短く、
全く興奮することのない作品。
子どもの遊びというコンセプトは良いが、
デスゲームの種目としては不適当。
デス・ゲームやバトルロイヤル系を
見慣れているほど、非常に退屈。

逆に言えば、普段あまり漫画やゲーム
映画に触れない人にとっては刺激的
面白い作品と言えるかもしれない。
しかし、そんな人がNetflixを登録しているか?
という疑問も。

 

 

 

 

 

 

 

 

迷ったら、ペーパーハウスを見て欲しい。

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