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【レビュー】ヴェノム レット・ゼア・ビー・カーネイジ

ヴェノム レット・ゼア・ビー・カーネイジ

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ヴェノム2

スパイダーマンヴィランである、
ヴェノムを描いた作品の続編がついに
公開された。
制作してるという情報も少ない上に
コロナで延期されたりと、随分と
待たされたように感じる。
(日本の公開も遅いし・・・)

紆余曲折ありながらも、なんとか
見ることが出来たこのヴェノム新作を
今回はレビューしたいと思う。
ネタバレはなし

サブタイトルがあまりにも長いので、
今作を表す際はLTBCと略す

レビュー

テーマ

今作のテーマはである。
文字通り、ヴェノムとエディの繋がり
焦点が当てられている。
前作では、体に拒否反応が出ないからと、
ヴェノムの一方的な理由でしかなく、
エディは面倒なことに巻き込まれたという
印象であった。

しかし今作ではお互いの心理的な繋がり
フォーカスされており、バディムービーの様な
仕上がりとなっている。
これにより、ヒューマンドラマが生まれ、
ただのアクション映画ではなくなっている。
つまり、キャラクターの描写が非常に丁寧で、
愛されるキャラを作るという制作側の気持ちが
読み取れる。

アクション

しかし、ヒューマンドラマの要素が入り、
逆にアクションに割く時間が減ったとも言える。
更にこの映画は98分と昨今のアメコミ映画と
比べても、上映時間がかなり短い。
また、絆をフォーカスしたストーリーで
心理的には強化されたかもしれないが、
基本的に能力はそのままである。
故に、ヴェノムの新しいアクションはあまり
見ることが出来ない。

カーネイジ

とは言え、ヴェノム以外にもアクションはある。
タイトルにも出ている、カーネイジ
このカーネイジが今作のアクション担当と
言っていいだろう。
ヴェノムを遥かに凌ぐ攻撃性のお陰で
様々な能力と激しいアクションが見られる。

だが、残念なことがある。
ヴェノムとの絡みが非常に少ないのだ。
そのため、基本的にカーネイジのアクションは
警察などの一般人相手に無双するばかりで、
少し物足りない。

実際はヴェノムとカーネイジの絡み以外にも、
双方の人間側が対面するシーンは存在する。
だが、それはアクションではない。

アメコミ映画の2作目

前作は1作目なので、オリジンストーリーに
時間を割きヴィランとの絡みが少ないのは
分かる。
しかし、2作目は最初から能力を有してるのに
ヴィランとの絡みが少ないのは退屈だ。

実際のヒーロー映画で考えてみよう。
例えばダークナイトだ。
バットマンは最初からバットマンだし、
ジョーカーとも何回も戦う
次にアベンジャーズAoU
こちらはアベンジャーズが最初から最後まで
存在している、唯一のアベンジャーズだ。
ダークナイト同様にウルトロンと何度も
戦っている。
このようにヒーロー映画2作目は、
最初からヒーローという利点があるのだ。

だがヴェノムLTBCでは絆をテーマにしたため、
主人公がアクションから離れる(=離反)のが
早すぎる。
もっと2作目らしくしてほしかった。
絆というテーマは悪くないし、
捨てる必要もないので、上映時間をもっと
長くしてほしかったというのが、
私の希望だ。

スコア

3.4(5.0点満点)

余談

IMAXの画角

今回はIMAXレーザーGTで見てきた。
IMAX本来のの画角で見られるスクリーンだ。
しかし、ヴェノムLTBCはIMAX
撮影されていなかった・・・
スクリーンは確かに大きく迫力はあるが、
ノーラン作品のように、全スクリーンを
使うことはなかった。

news.yahoo.co.jp

従って、上記の記事で
IMAXの画面いっぱいに〜」という表現は
嘘とは言い切れないが、少し難しいところだ。

だからといって、IMAXがダメなわけではない。
大画面で最高の音響で見られるのだから
見る機会があればIMAXで見るのは
誤りではない。むしろ勧めたい
(唯一シン・エヴァは誤りだった)

まとめ

絆をテーマにしたアメコミ映画。
上映時間が短いのが少しネックではあるが、
笑いもあったりで、興奮も出来て楽しい映画。
そして、最後まで目が離せない映画である。

マトリックスキングスマンで上映数が
減らされない内に行くべきだろう。
また、理由は言わないが遅くとも
年内に見るべきだ。

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