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【レビュー】007 / ノー・タイム・トゥ・ダイ

ノー・タイム・トゥ・ダイ

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最後のダニエル・クレイグ

記事を全く書いていなかったが久々に
投稿。リハビリに近い。

本来なら去年の4月に見ていたはずの
007最新作であり、ダニエル・クレイグ
演じる最後のジェームズ・ボンド
久々にIMAXで見てきたので今回はこの
ノー・タイム・トゥ・ダイをレビュー。
長いので浸透はしていないが、
No Time To Die の頭文字をとって
NTTDと以下では記していく。

公式で言われる通り、ネタバレ厳禁なので
勿論ネタバレはなし

レビュー

ストーリー

ストーリーは前作から続いており、
かなり設定を引きずった状態で進んでいる。
そのため、前作を見ていないと話が追えず
かなり辛いだろう。
1本で完結して見られない分、他の要素(後述)も
含めて「挑戦的な007」と言えるかもしれない。

ただ、前作を見ているからと言って、単純な
ストーリーではない。
意外と複雑である。特に兵器の設定は
難しい
ラストの重要な場面でも、「危ない」だけでなく
なぜ危ないのか?」を理解しないといけない。
この場合、せっかくのラストでボンドと一緒に
駆け抜けたいのに、立ち止まる事となり、
流れが少し悪い
また裏切り者がいるのだが、
大した親しみもないキャラなので
イマイチ気持ちが上がらない。

つまらないわけではないが、
もっと簡潔に整理できた気がする。

悪役

常に冷静で、日本美術に興味がある一方で
空気を支配できる威圧感は持っており、
十分に怖い悪役である。
しかし、行動の動機がよく分からない所が多く
スカイフォールのシルヴァのような、特定の
キャラへの確執が根底にあるのは分かるが、
それから計画が発展していくのが、
よく理解できなかった。

オープニング

007恒例のオープニング。
そもそも映画にオープニングがあることが
好きな私にとっては007は最高で
非常に期待していた。

見てみると、悪いとは思わなかった。
しかし、カジノ・ロワイヤル
スカイフォールには劣る
というのも、「そこをそう表現するか!」
感心できる部分が見当たらなかったのだ。
ずっと画面も暗いし、少し退屈だった。

ただ、スカイフォールの時に作中の
場面が出てくる演出があったので、
2回見れば、見方が変わる可能性は
大いにあると思う。

アクション

不満はあったものの、アクションは
やはり良かった。
IMAXのスクリーンとサウンドの相性は
とても良い。
爆発後なんかはホントに自分の耳が
おかしくなったかのようにも錯覚する。
(音がでかいのでなく、キーンという音が
効果的という意味)

その中でも見ものは新キャラクターの
女性エージェントの活躍だ。
(後述のアナ・デ・アルマス演じるパルマ)
明らかに戦闘には不向きな服装からの
スピーディーでキレのあるアクションだ。
やはりマントのようなヒラヒラするもの
戦闘に無駄と分かっていても、画になると
映えるのだと思う。

カーチェイスに関しては、スペクターや
スカイフォールの方が上と思われる。
屋根の上を走ったり、飛行機で
追いかけ回したりといった、インパクトは
あまりない。
逆に言えば「バカバカしいアクション」は
少ないと言えるかもしれない。

アナ・デ・アルマス

私のお気に入りの女優である、
アナ・デ・アルマスが出るのでかなり
期待していた本作。
▼参考画像

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しかし残念なことに、登場時間がかなり
短い。故にどれも予告で見たシーンなので
新しさが感じられない。
逆に短いシーンながらもIMAXで撮影された
シーンも多く、待遇はいいと言える。
もう少しストーリーに絡んでほしかった。

エンディング

公式で言われる通り、エンディングは
衝撃的である。
一度もやってない上に、二度と使えない
演出をするあたり、かなりの挑戦である。

このエンディングや前作ありきの
ストーリーのお陰で、私達の持つ
ボンド像を変えてくれた作品だと思う。
このエンディングは私達に
ダニエル・クレイグの007」という印象を
強く残してくれるものになっていると思う。
そう考えると、半世紀を超えるシリーズが
新たなステージへ上がるきっかけ
なったとも言えるかもしれない。

007で一番印象的なエンディングと
言ってもいいだろう。

スコア

3.8(5.0点満点)

ダニエル・クレイグ版ランキング

  1. カジノ・ロワイヤル
  2. スカイフォール
  3. スペクター
  4. NTTD
  5. 慰めの報酬

まとめ

十分に面白い作品だが、スカイフォール
カジノ・ロワイヤルには及ばない
一方で様々な要素でチャレンジしようとするのが
見える意欲的な007。
その中でもエンディングはこれから007を
語る上では外せなくなるインパクだ。

余談

MGS5

今作の兵器だが、ゲームのMGS5
少し似通ったところがある。
またストーリーにも復讐が絡んだり、
時間が一気に経過したりと、
MGS5を思い起こさせる節がある。

もしMGS5が完成してれば・・・
と思いながら見るのもいいかもしれない。

監督も007好きだし、007俳優も
デス・ストランディングに出てるし、
アナ・デ・アルマスも頼む

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