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【レビュー】エターナルズ

エターナルズ

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MCU最新作

先週、MCU最新作であるエターナルズが
公開された。
監督がオスカーを取っているということで
注目をされている作品だ。
ノマドランドは見てないけど・・・
ということで、今回はエターナルズを
レビューしていきたいと思う。
なお、ネタバレはなし。

レビュー

最低ランク

正直言ってこの作品は最低だった。
ソー2やハルクなどといった、
イマイチ印象に残らないMCU
いままであったが、「悪かった」
という記憶はない。
だが、今回は違う。エターナルズは
悪い映画だと感じた。
順を追ってレビューで欠点を挙げて
行きたいと思う。

ポリコレ

正直これはもう、気にならないというより
なんだか慣れてきた
既にMCUでも、ポリコレ的要素はあり、
ファルコン & WSでは人種にフォーカス
当たっていた。

今回も様々な人種の俳優がヒーローを
演じている。しかし、これは自然だ。
エターナルズは紀元何千年前から地球に
宇宙から来た者たちである故に、
地球人に適合する見た目をしたと思えば
なにも問題はない。
障害者のヒーローもいるが、それも
地球で適合する形と言えるので、
自然な形と言えるだろう。

だが、変な部分がある。
インド系の俳優が演じるヒーローが
インドにいるのだ。
エターナルズはインドが形成される前に
来たのに、何故インドにいるのだ。
エターナルズがインドを作ったのなら
分かるが、順番が逆じゃないか?
アジア系の俳優の主人公がイギリスにいる分、
一番適した見た目の人種の地域にいるという
反論は通らない。

またLGBT系の要素もある。
非白人の男性カップルが非白人の子供ぼ
養子(?)と暮らしている要素だ。
ポリコレに慣れたと言ったが、
一つに詰め込み過ぎである。
正直、現実に存在したら辛い日々が
彼らにはあったかもしれないのに、
大した描写がなく更に不自然な気がする。

MCUらしさ

また、MCUらしさはない。
明るいコメディやジョークもほぼなく
終始、絵もストーリーも暗い。
それこそ、DCのジャスティス・リーグ
全体はよく似ている。
ガーディアンズと彼らが出会うイメージが
全く想像つかない。

とはいえ、暗くても映画が悪くなるという
わけではないし、ガーディアンズやソー3が
コメディ寄りになったのと同様に
成功する可能性だって十分にあった。

人間らしさ

エターナルズは終始、「人間らしさ」を
説いている。
そのなかで、「人間の残酷性」に言及する
シーンがある。
その中では「残酷性は悪いことだが、欠点が
あるのも人間である」というセリフがある。
これは悪いシーンでもないし、「人間」を
考えることで必要なことである。
しかし、この直後に場面が切り替わり
問題のシーンが出てくる。
広島に原爆が落とされるシーンだ。
私は原爆のシーンが日本人を傷つけるとかいう
ことを問題視しているのではない。
ストーリーに一貫性がないことを問題視
しているのだ。
直前に「残酷性に対する理解」を示したのに
人類の残酷性が最大レベルに達したイベントを
何故見せてしまうのか。せめて逆だろう。
こんなシーンの順番のせいで、セリフが
完全に死んでしまっている。
しかも「人間への理解」はエターナルズでは、
最大の焦点だったのに無茶苦茶だ。

テンポ

この映画の最大の問題点はテンポである。
非常にテンポが悪く、なにか起こると
絶対に流れを止める奴がいる。

テンポを悪くしてるのはエターナルズが
再結集するパートである。
なんと1人1人仲間のところを訪れて
再結集していくのだ。
全然進まないし、ある時点からは、
エターナルズの目的を知るという
会話が毎回展開され、めちゃくちゃ邪魔。
一言で全員を集められる言葉があるのに
使わずに、現地まで行く様も腹立たしい。
そもそも、全員の居場所が分かるのに、
通信手段がないのも不自然だ。

また、主人公が仲間を訪れる時が
イコール仲間の初登場シーンではない
既に過去パート(回想)やOPで見た目も
能力も完全に披露してるので、
ワクワク感もなく、「あと何人集める」かを
指折り数えながら、再結集パートの終わりを
待っていた。

そんなことで時間を使うせいで、他の
ストーリーは割とノリで進めてしまう。
腹にナイフを突き刺されたのに、大した
ダメージもなく、ストーリーを進める。
ボスの倒し方も急に思いついた作戦で
伏線もへったくれもない

明らかに時間の使い方を誤っている
これがこの作品最大の問題だ。
仮にこれがTVドラマだったら面白かった
かもしれない。
少しずつ仲間が出てくる展開は王道的だが
エターナルズのメンバー数的には、
もっと1人のキャラに時間を割くべきだった。

ただ唯一、アンジェリーナ・ジョリー
出てるシーンはテンポが良く、
邪魔も入らずに非常に見やすかった。

スコア

1.2(5.0点満点)

まとめ

テンポが最悪の映画。時間の流れを全く理解
していない。もっと時間を考えて作れば、
良い作品になれたかもしれない。
それこそ、やりたいことを全てやりたいのなら、
TVドラマで作るべき題材だったと思う。

監督がアカデミー賞取ったとかは、
映画の出来に無関係だとよく分かった。
ジェームズ・ガンタイカ・ワイティティ
安心できると再認識。

エターナルズ

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