What Hawk Think...

主に映画に関して書きます。Filmarks(TheHawk0356)

【ポリコレ】ニュースはよく読め

ポリコレ問題

f:id:hawk0356:20200914194321j:plain

ポリコレ砲のニュース

最近映画界に大きな影響を及ぼしている
言葉がある。
ポリティカルコレクトネス
いわゆるポリコレだ。
サウスパークを見ている人なら、PCとも。
この言葉には性・人種・障害などの
人を構成する要素の平等化を目指す
活動などを、示す事がある。

このポリコレは映画界でも、
広く活動が始まっており、
日々変化が起きようとしている。

そんな状況をニュースでは、
こんな変化が起きた!と流し、人々が
SNSでそれについて意見するという場面が
増えてきた。
その意見の中には否定的な意見も少なくない。
その中に、ポリコレが映画を
破壊するかもしれないといった考えがある。
本当だろうか?
実際に映画の伝統は壊されたのだろうか?
今回は、ここ最近流れたポリコレに関する
ニュースの真実を見直そうと思う。

オスカーはマイノリティのみ !?

先日、こんなツイートを発端として
日本でトレンドになった。
アカデミー賞はマイノリティに配慮しないと、
ノミネートすらしないという内容のツイートだ。
これを見直してみよう。

真実

マイノリティに配慮しろと言ったのは真実だが、
マイノリティの俳優やテーマを
絶対に使えとアカデミーは言ってない。
白人だけで俳優を固めても問題にもならない。
ホワイトウォッシュと言われようが、
出来が良くて、アカデミーがポリコレ弾圧に
屈しなければ、受賞は出来る。

この件に関しては既に記事で紹介しているので、
こちらで確認してもらいたい。
▼関連記事

what-h4wk-think.hatenablog.com

ツイート

このツイートがばら撒かれてしまったが
冷静になって今から考え直そう。

ツイートした人...

アカデミーの会員?
映画オタク?
ポリコレ活動家?

正体はプロフィールに書いてるけど、
誰がそんなのいちいち確認する?
プロフィールに書いてる事が真実かなんて、
せめて過去ツイートの3分の1は見ないと
人柄含めわかんないだろ。

よくそんな初対面の奴のツイートを
信用したなと思う。
実際、私も信じてしまい
怒りの記事を書こうと調査したところ、
真実が切り取られてる事に気付いた。
トレンド元のツイートをすぐに
信用するべきではなかった。

ちなみに、後に指摘されて、訂正のツイート
彼は行なっている。
全体を知ってたのなら、最初から
書けばいいのにね😄

黒人女性の007 !?

大人気映画シリーズ、007。
現在公開延期中の新作において、
007が女性になるというニュース。
加えて、007初の黒人ということもあり、
一時話題となった。

www.cinematoday.jp

このニュースを次は検証してみよう。

真実

「007が女性になる」これは真実だ。
従来の男性のダニエル・クレイグではなく、
女性が演じる007の誕生だ。

しかし、これには語弊がある。
ダニエル・クレイグが演じているのは、
007とも言えるが、こうも言える。
ジェームズ・ボンドだ。
前作「スペクター」のラストでボンドは
MI6を去った
つまり、前作ラストの展開で
007は欠番となったのだ。
007というのはあくまでコードネームで、
その称号にふさわしい者が引き継ぐ事に
なっているらしい。
そして、最新作。
その欠番となった007の称号を得たのが、
黒人女性である。

配役

この流れをまとめると、こうである。
007 = 黒人女性
ジェームズ・ボンド = ダニエル・クレイグ
となる。
確かに007は黒人女性となったが、
ボンドが変わった訳ではない。
私達は誤解を招く表現を使ったニュースに
惑わされてしまったのだ。
▼前作

007 スペクター (字幕版)

007 スペクター (字幕版)

  • 発売日: 2016/03/22
  • メディア: Prime Video
 

フェミ映画はつまらない !?

少し前に公開された映画の中に
ゴースト・バスターズがあった。
ただ、従来のキャストと異なる構成があった。
メンバーが全て女性になったのだ。
これには多くの批判があった。
YouTubeの予告がぶっちぎりの低評価だったりと
散々な目にあった。

www.afpbb.com

この作品は私は見ていないので、
評価ができない。
では、低評価をつけた者たちは見たのだろうか?
女性が主人公の作品の感想から影響を
考えてみよう。

ワンダー・ウーマン

女性が主人公のアメコミ映画。
ジャスティス・リーグ前後のDC映画の
中で1番面白かった。
音楽もいいし、アクションもいい。
ストーリーに関しても、きちんと
オリジンとして成立しているし、
時代設定も良かった。
そもそも、この作品に関しては原作がある。
1941年から存在する女性主人公の漫画だ。
つまり、このワンダーウーマン
このポリコレの流れに乗っていない。
むしろ、「強い女性」の形を先導していた。
だから、これは流行のフェミ映画ではないと
考える。

ワンダーウーマン(字幕版)

ワンダーウーマン(字幕版)

  • 発売日: 2017/10/27
  • メディア: Prime Video
 
バーズ・オブ・プレイ

女性で構成されたチームのアメコミ映画。
アクションは大したことはなかったけれど、
キャラの描写が丁寧である。
アメコミにしては能力に派手さはないのだが、
1人1人のキャラクターにちゃんと考えて
時間を割いているので、人間としての区別
出来るようになっている。

特に前作スーサイド・スクワッドでは、
ぽっと出のキャラが大勢出すだけで、
適当なキャラ描写のせいで、
好きになれる様なキャラクターがいなかった。
その点で見れば、性別関係なく不満点を解消して
作られた作品だと思う。

ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY(字幕版)

ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY(字幕版)

  • 発売日: 2020/05/22
  • メディア: Prime Video
 
スーサイド・スクワッド(字幕版)

スーサイド・スクワッド(字幕版)

  • 発売日: 2016/11/23
  • メディア: Prime Video
 
オーシャンズ8

女性で構成されたメンバーの強盗映画。
オーシャンズ11の女性版。
設定だけでなく、コンセプトも継承し、
豪華女優陣で構成されている。
この作品では女性で構成されてことにより、
楽しみも増えた。
私はその楽しみとはファッションだと
思っている。
勿論、クルーニーやブラピだって
カッコよかった。
でも、この映画ではカッコいいだけでなく、
美しい・キレイといった男性だけではなかった
感動も得られるようになった。

ストーリーや展開は良くも悪くも、
オリジナルそのままだった。特に、
女性だからと大きく改変されたという事も
なかった。

オーシャンズ 8(字幕版)

オーシャンズ 8(字幕版)

  • 発売日: 2018/10/09
  • メディア: Prime Video
 
オーシャンズ11 (字幕版)

オーシャンズ11 (字幕版)

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video
 

まとめ

様々なニュースに惑わされず、
物事は自分の目で見る事が大切なので、
気になるなら自分で調べたり
実際に映画を見てみると良い。
そうすれば、ニュースが大げさなことを
言っているのを見つけられるかもしれない。

本当に恐れていること

エンタメ性とメッセージ性の両立

私が危惧しているのは楽しめるか
言うことだ。
元々エンタメ性の高かった作品たちに対して、
メッセージ性を加えた結果、どちらの要素が
全体の割合を占めるかが問題なのである。
本来、エンタメ作品として作られていたものが
メッセージ性の高い作品として作られれば、
楽しみも減るから、批判も生まれるだろう。
普段の悩みから開放されたいために、
映画を見ている人は、悩みたくないのだ。

破壊はしてないが・・・

記事内で、女性中心の映画は悪くないといった。
ただ、女性だからといって、
特別良くなったわけではなかった。
単純に楽しめた」というだけだ。
従って、ポリコレが映画を破壊している印象は
無かったが、改善してるとは思わなかった。
ポリコレがエンタメの要素を改善してくれれば、
今後は人々の印象も変えられるだろう。