【2020年】オススメ映画 TOP10
2020年公開映画
オススメ映画
コロナでかなり混乱した2020年。
映画も勿論例外ではない。
かなりの映画が延期され、今年は
マーベルは1作も見られなかった。
007なんて1年も延期されて、
いつまでも007はダニエル・クレイグだ
そんな中でも、公開された映画及び
コロナ前に公開された映画は少なくない。
今回の記事では、
日本で2020年に公開された映画
の中からオススメ作品をランキングで
紹介したいと思う。
マイナー作はなし?
作品に関するネタバレはなし。
アカデミー賞に関する記載がある場合、
2020年2月9日に開催された
第92回アカデミー賞を指すものとする。
ランキング
10位
ジョジョ・ラビット
アカデミー脚色賞受賞作。
WW2時におけるドイツを子供の視点で
描いた作品。
ユーモアある作品に定評のある監督の
作品なだけあって、ユダヤ人迫害という
テーマながらユーモアを通して描かれる。
だが、そんなユーモアばかりでなく
モチロン直接的な描写こそないものの、
悲しい出来事も描かれる。
この作品では、これらのイベントの緩急が
非常に優れている。
それは子供の視点である故に、
自身の置かれている状況などがわからない為、
観客に与える情報も少ないからだ。
だからこそ、イベントの緩急が
より印象的になり、戦争の悲しみを感じる。
タイカ・ワイティティ監督がヒトラーに！映画『ジョジョ・ラビット』日本版予告編
▼監督について
what-h4wk-think.hatenablog.com
9位
リチャード・ジュエル
クリント・イーストウッド監督作。
実話をベースにした作品。
私のイメージとして、
イーストウッドの作品はどれも
メッセージ性が強すぎるし、
ストーリーもよく分からないイメージがあった。
だけど、今作は実話ベースということもあり
ストーリーは分かりやすい。
加えて、描かれる問題も
今のインターネットやメディアに関係し、
見やすい。
印象的なのは、
自分を疑うFBIに主人公が協力するシーンだ。
間違った事はしていないのに、
主人公に腹が立ってしまうのだ。
この瞬間、善とは何かが自分の中で
分からなくなってしまった。
8位
DCによる、いわゆるアメコミ映画。
正式名称は
ハーレイ・クインの華麗なる覚醒
BIRDS OF PREY
クソ邦題じゃなくて原題もこんな感じ。
女キャラのみで構成されたユニット
「バーズ・オブ・プレイ」を描いた作品。
スーサイド・スクアッドの続編。
女だけと言うと、「フェミっぽい」と
思うかもしれないが、構成メンバーには
人種にも多様性を持たせているので、
性別だけが多様性の全てではない。
前作ほど派手なアクションこそ無いが、
キャラクターの描写がかなり改善されている。
前作は大したバックグラウンドもない
キャラばかりだったのに比べると、
1人1人の描写がすごく丁寧。
派手なアクションが無いと言ったが、
ゴチャゴチャしないので、
よりキャラクターを個々で
楽しめるようになった。
ハーレイ・クインは変わらず可愛い。
7位
グッド・ボーイズ
下品なコメディ...に見えて、
ちゃんと考えられている映画。
ジョークは下ネタ満載ではあるものの、
それ以外の笑いもちゃんと抑えている。
全体を通して、
めちゃくちゃどうでもいい事が
ドラマティックな演出やセリフで
シリアスに見える時点で笑える。
この笑いは少しトイストーリーを連想する。
(ex:道路の横断)
オチもしっかりしているし、
ストレンジャー・シングスやITに通じる、
子供の成長という点も描かれている。
特典のもう一つのエンディングを見ると、
尚一層考えられている映画だとわかる。
(TSUTAYAのレンタルでも鑑賞可。)
6位
ナイブズ・アウト
アカデミー脚本賞ノミネート作。
(受賞はパラサイト)。
時代は現代ながらも、
クラシックな雰囲気を持ったミステリー。
残酷な描写もなく、王道的な作品で
誰でも楽しめる。
後味悪いエンディングや
モヤモヤが残るオチでもない。
それどころかトリックも難しい知識も不要で、
次第に伏線が回収されるので
見ていて非常に心地よい。
映画自体も2時間と長くないので、
多くの点で大変見やすい作品。
特に、伏線回収モノが好きなら楽しめるはず。
主演は007のダニエル・クレイグ。
ヒロインはブレードランナー2047の
アナ・デ・アルマス。
この2人は007最新作における、
ボンドとボンドガールにあたる。
映画『ナイブズ・アウト／名探偵と刃の館の秘密』予告編（60秒）
5位
テネット
クリストファー・ノーラン監督最新作。
コロナ禍の中で劇場公開された大作映画の1つ。
難解な設定とストーリーで、
2回以上見る事でより楽しむ事ができる。
映像も見た事がない演出の連続だし、
何より「時間」の扱い方が新しい。
複数回見る事で楽しめるというのは、
欠点にもなり得るが、
それだけよく考えられた映画とも言える。
よく考えられていると言うだけあり、
今までにない映像体験が出来る。
可能であれば、IMAXで見て欲しいところ。
▼配信版は先行販売
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4位
フォード VS フェラーリ
実際の出来事を描いた、
ヒューマン・ドラマ作品。
タイトルで示される通り、
車がメインテーマの映画である。
ワイルドスピードのただぶっ飛ばすだけの
カッコよさではなく、製作者の熱意が伝わる。
車に関わる全ての人へリスペクトを
感じる作品である。
1人1人が持つ車への思いをぶつけ合う事で、
レース以外の戦いを生んでいる、
人間ドラマである。
それでいて、肝心のレースシーンも
しっかり作られており、ここだけでも
十分に楽しめるレベル。
このレースに人間同士の駆け引きが加わる事で、
展開をよりスリリングなものにしている。
3位
透明人間
今年1番の予想外の面白さを見せてくれた映画。
透明人間というありきたりなテーマなのに、
今までにはない独自性が素晴らしい。
何より透明人間の目的が良い。
盗みや覗きの様な、誰もが夢見る(?)目的とは
全く違う。
それでいて、その目的そのものが
1つの恐怖になっている。
故に、透明人間が持つ恐怖に、
新たな恐怖が加わる形となっている。
驚かされるだけのホラー映画でなく、
ストーリーをしっかり楽しめる映画である。
2位
パラサイト
アカデミー作品賞受賞作。韓国映画。
この年のアカデミー賞は、
例年のようなメッセージ性が高いだけの
映画でなく、エンタメ性も高い作品が多く
ノミネートされ、今作もエンタメ性の高い
映画である。
メッセージ性及びテーマは視覚的
および分かりやすい比喩的表現で示されるので、
非常に見やすい。
ジャンルとしては、社会派サスペンス
といったどころだろうか。
「ジョーカー」の様に格差や恐怖のスリルが
見られる。
ただ「ジョーカー」に比べると、
伏線回収や笑えるシーンがあったりと
エンタメ性は高い。
1位
1917
アカデミー賞の前哨戦にあたる、
ゴールデングローブ賞における作品賞受賞作。
第一次世界大戦である伝令を伝える為に、
戦場を駆ける兵士の物語。
この映画で何より優れているのが、
没入感だ。
この没入感はワンカット撮影という手法が
生み出してる。
ワンカット撮影とはつまり、
画面の切り替えが全くないのだ。
なので、観客と同じ時間が映画内で
進むこととなる。
言ってみれば、劇を鑑賞している状態に近い。
とにかく、時間が同じ1秒なだけあって、
本当にその場にいるような感覚を感じるほどの
没入感である。
また、戦争映画なのもあり、
いつ何が起こるかわからないという
兵士と同じ緊張感を味わうこととなる。
この映画に対して1つ後悔が、私にある。
IMAXで見なかったことだ。
IMAXで得られる没入感は非常に大きい。
そんなIMAXで1917を見ていれば
どんなによかっただろうか。
いつか再上映してくれることを願うばかりだ。
ダークナイトのIMAXはコロナのお陰で
見ることが出来た。
コロナが長引くと今作も・・・?
期待はずれ
ミッドサマー
明るいのに不気味な雰囲気を持った、
ホラー映画・・・
それだけ。予告で全部。
ずっとそんな雰囲気が続くだけで、
大きなヤマがない。
一辺倒な演出。
最初は「いい感じ」と思えるが、
ずっと続くので飽きる。
「お母さん、今日のオカズ美味しい!」
って言ったら、翌日も翌々日も
同じオカズを出される感じ(父の実体験)
シャイニングの様で、程遠い。
シャイニングは逃走劇やジャックの
狂気と大きな殺意のような、
ストーリー性や激しさの山場があったが、
今作は、しつこいほどのスローテンポ。
登場人物の変な行動が、
「薬でラリってる」で片付くのが悪い。
薬がなければ、もう少し奇妙な
雰囲気出せたと思う。
あと、エロシーンのボカシが邪魔。
雰囲気を壊す。
しかも、ボカされる対象も大した
ものじゃない。
シェイプ・オブ・ウォーターで
男のケツにボカシが入ったのと同じレベル。
『ミッドサマー』本国ティザー予告（日本語字幕付き）｜2020年2月公開
ワンダーウーマン 1984
大した進化が見られない映画。
アクションの質も下がっている。
何よりタイトルにある80年代という
時代が一切生かされていない。
前作はWW1を生かしたストーリーと
アクションが見られたが、今作は皆無。
80年代の音楽すらほとんど流れない。
劇場でわざわざ見る価値なし。
映画『ワンダーウーマン 1984』日本版予告 2020年12月18日(金) 全国ロードショー
what-h4wk-think.hatenablog.com
まとめ
本当なら007やブラックウィドウも、
ランキングに入ったり、ガッカリ作だった
かもしれないが、残念ながら見られなかった。
早く収束して、またいろいろな映画を
見たい所。
ランキングに入れる10本探すのは、
対象作が少ない故に大変だったのが本音。
