What Hawk Think...

主に映画に関して書きます。Filmarks(TheHawk0356)

【レビュー】ワンダーウーマン 1984

ワンダーウーマン 1984

f:id:hawk0356:20201219144048j:plain

年内ラストの大作映画

今年はコロナでかなりの映画が延期された。
延期の末に1年延期した映画すらあった。
ワンダーウーマンも例外ではない。
元々は夏頃の公開だったが、
約半年延期されて公開に至った。
なお、アメリカでは劇場と配信での公開だ。
日本ではその配信を行っているサービスが
ないため、残念ながら劇場でしか見られない。

そんなワンダーウーマンだが、本当に
コロナのパニックの中でわざわざ見るに
値する映画だろうか?
そこで、この記事では
ワンダーウーマン 1984」を
レビューしたいと思う。
なお、ネタバレはなし

レビュー

残念なことに今作は1作目より劣っている
特に問題なのはタイトルで示すほどの
時代設定が全く活用できていない点である。
また、アメコミ映画として見ても、
あまり新しさが感じられなかった作品だ。

アクション

アメコミ映画に限らず、アクション映画は
その名の通り、アクションが要だ。

しかし、アメコミ映画なのにも関わらず
今作はアクションが少ない
まず、オープニングからして地味だ。
オープニングにおけるアクションは
2つのストーリーが展開した上で起こるのだが、
1つ目は設定上仕方ないが、かなり地味で退屈
2つ目はアメコミ映画によくある、
ヒーローが犯罪者を倒すアクションだ。
ただ、この犯罪者の危険度が低すぎる
ただのチンピラだし、一般人の混乱も
抑え込められない、超弱い犯罪者だ。
そんな弱っちい犯罪者では
ワンダーウーマンどころか、ヒーローの魅力
出せない。
銀行強盗やデカイトラックで暴れまわる
と言った大きな犯罪でないと、
ヒーローは目立たない。
しかもオープニングが終わると、
次のアクションまでかなりの時間を要する。
アメコミ系の2作目の良いところは、
ヒーローに成る過程がないことなのに!

アクションが前作より変わった点がないのも
問題である。
新しい能力もあるものの、アクションとしての
戦闘には関わりの低い能力である。
アメコミ映画なのだから、新しい能力や武器を
戦う時に見たいのである。

時代設定

タイトルにある通り、舞台は80年代だ。
が、何よりダメなのが80年代という時代設定
全く活用出来ていない点である。

まずストーリー
冷戦を扱うのなら、60年代の方が
適しているのでは?
キューバ危機やらケネディ暗殺
ベトナム戦争などの映画向けの事件が
揃っているのに。
わざわざ80年代を選ぶ必要があっただろうか。
でも、私が無知なだけで80年代にも
冷戦における大きなイベントはあっただろう。
でも、この作品はただ「冷戦」なだけで、
これといったイベントも取り上げないので、
全然楽しくない。
前作はちゃんと時代に沿って、
第一次世界大戦を扱っていたが、
今作はそんな現実のイベントととの関わりは
ストーリーにない。

次に演出
80年代を取り扱うなら音楽は欠かせない
80年代の音楽をBGMに戦うだけですごく
盛り上がる。
実際にマーベルは時代設定関係なく、
その辺りの時代の音楽で戦う演出はあり、
すごく盛り上がった。
(AC/DCレッド・ツェッペリンなど)
しかし今作にはそんな演出もない
それどころか80'sの音楽すらほとんど流れない
せっかく、80年代を選んだのだから、
もっと音楽などの文化を活用して欲しい。

このように1984年の設定が
全く活かされていない。
タイトルを変えれば、見る目を
変えられたかもしれない。

ヴィラン

しかし、ただ悪いばかりではない。
ヴィランは面白い
今作のヴィランは1人だけではないのだが、
ちゃんと役割が分かれている。
外と内の異なる側面からワンダーウーマン
追い込んでくれる。
特にペドロ・パスカル演じるヴィランは良い。
キャラクターも良いし、能力とその使い方が
独特で優れている。

前作のヴィランはつまらなかった。
「なんか強い」「なんか悪い」と
理由がなく、平凡な悪役だからだ。
しかし、今作は悪に堕ちた理由や強さが
ちゃんと説明されるので、ヴィランにも
感情移入できる。

スコア

2.9 (5.0点満点)

まとめ

コロナ感染リスクを負ってまで
見る映画ではない
見るなら1作目の方が良い
TSUTAYAで準新作ぐらいまで待って
借りる様な映画。
日本も配信があればよかった。
特に80年代に惹かれて見るのはやめるべき。
ストレンジャー・シングスの様な名曲に
出会えない。
それどころか80年代の文化にも出会えない

小ネタ

強くて美しい女性

ワンダーウーマンは、
強くて美しい女性の代表と言える。
ワンダーウーマンを演じる女優、
ガル・ガドット
彼女は本当に、強くて美しいのだ。
なぜなら彼女は、
元ミス・イスラエルであり、従軍経験
あるという経歴の持ち主だからだ。

ラストの人物

ラストシーンにあるキャラクターが登場する。
このシーンはストーリーにはあまり
関係がなさそうなシーンに見える。
むしろファンサービスの意味合いが強そう。
というのも、最後に登場する人物を演じるのは
過去にワンダーウーマンを演じた女優なのだ。 

▼過去のワンダーウーマン

▼最新のワンダーウーマン

ワンダーウーマン(字幕版)

ワンダーウーマン(字幕版)

  • 発売日: 2017/10/27
  • メディア: Prime Video