What Hawk Think...

主に映画に関して書きます。Filmarks(TheHawk0356)

障害者がリングフィットアドベンチャーを買った

リングフィットアドベンチャー

心臓病

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唐突な自分語りになるが、私は障害者である。
障害者手帳もちゃんと持ってる。
生まれつき心臓が普通の人と異なる形だ
12時間におよぶ手術も受けた私だが、
親や友人などの周囲の支えで
今では(通院しつつ)不自由なく過ごしている。
それどころか、USJや映画館で障害者割引
使えるので手帳は重宝している。
こんな話をして、人の涙を誘って、
24時間テレビのクソったれオファー
待っている訳ではない。
今回は、そんな私が
リングフィットアドベンチャー
プレイした話を書きたいと思う。

購入に至る経緯

私は不自由ないとは言ったものの、
完全に健常者という訳ではない。
心臓が普通の人より弱い為、バテやすく
体力の回復が遅い
そんなことで、今まで運動は軽く制限があった。
頑張りすぎない事だ。
持久走も記録など狙わずに、疲れたら歩いたり、
短距離も100m以上は全力疾走しないとか
そんなところだ。
故に私は運動部に所属したことはないし、
そもそも運動というものに
親しみが全くなかった
そのせいで、現在どうなったか?
認めたくないものの、体重やお腹が
少し気になる体型になってしまった。

自分では、「運動しなきゃ!」とはなるが、
私と医者にしか分からないペースがあり、
ライザップの様なトレーナーを付けるのは
現実的ではない。
だからと言って、見様見真似の運動
軽いウォーキングや腹筋では
「やらないよりマシ」程度の
効果しかなかった。
そんなどうしようもない状況を
打破できるかもしれないものを知った。
「リングフィットアドベンチャー」である。
名前は聞いたことはあるが、欲しい!と
思ったタイミングが、
緊急事態宣言が出ている時という、
大勢が同じことを考えている
タイミングだった。
なんとか、抽選などを頑張って、
約1ヶ月かかってついに
Switchとリングフィットを手に入れた。

レビュー

起動

ついに手に入れて、
家に(何故か)あったヨガマットを敷いて、
ストーリーモードっぽいやつ
(アドベンチャーモード)を始めてみた。

 

 

 

 

 

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キツイ!汗だく!翌日筋肉痛!

なんなんだ、これは?
たかが、謎のリングを持って
体を動かしただけじゃないか!
と思いつつ、何日か続けたところ
あることに気づいた。

こんなにちゃんと運動したことあったっけ?

今まで運動した環境と比較

効果が出ているかはこの場合、
考えないものとするが、
自主的に運動を行ったことなどなかった。
自分が行う運動を決めたことが無かった。
今までの自分の運動といえば、
高校生までに行っていた、体育の授業だ。
あの授業は当時も思っていたが、最悪だ。
まるで軍隊のような掛け声。
バカみたいに大声を出すキテる体育教師
頭が悪い奴が目立つ。
なんともムカつくことだったか。
これらは、私が捻くれているだけで
大半の人は特に問題がないかもしれない。

言いたいのは、体育の授業は
人の目があるということだ。
教師・クラスメイト・異性といったところだ。
教師に対しては、好成績がもらえるように、
全力を出して良い子ぶらなければならない。
クラスメイトや異性には
ダサい姿は見られたくない。
汗だくで運動神経が悪いところを
見せようものなら、心無いボケナスの
クラスメイトが1人でもいれば、
傷つくこともあるかもしれない。
一方でリングフィットはどうだろう?
完全に1人である。
どれだけ、恥ずかしいポーズの運動をして、
汗だくになろうが誰の目も気にならない。
指導してくれるのは、
頭のおかしい体育教師ではない、
優しい声のコンピュータートレーナーだ。
なんとも快適な環境ではないだろうか。

自分のペース

この誰の目も気にならないという点は、
全ての人を対象に言えることかもしれないが、
私はタイトルで示したとおり障害者である。
その障害者の私が良いと思ったのは
「いつでもやめられる」
という点である。
私の運動には制限があった。
上述にもあった「頑張りすぎない」ことだ。
体育の授業では、配慮があった。
「自分のペースで進めていいよ」と
教師が言ってくれた。
(さっきボロカス言ったけど)
持久走でみんなが走っている中、
自分は疲れたら歩いてもOKといった感じだ。
確かに、この配慮は自分のペースで
進められるので、ぶっ倒れることは無かった。
でも、ホントのところ思うのは
「疲れたらやめたい」
歩くのでなく、立ち止まって水でも飲みながら、
座ってグダグダしたい。
なぜなら、歩いてればぶっ倒れることはないけど
面倒だしさっさと休みたいからだ。
だが、それはきっと許されなかっただろう。
「出来ることはやる」ことで成績がつくからだ。
仮に教師が許しても親が許さないし、
「少し走っただけでしんどい」と嘘をつけば
医師に相談され、大事になりかねない。
だが、リングフィットは違う。
いつでも止めていいのだ。
普段禁止される「諦め」が許されるのだ。
疲れたら、普通のゲームと同じ様に
セーブしてしまえばそこで運動を終われるのだ。
これがかなり嬉しい。
これこそが本当の「自分のペース」
言えるのではないだろうか。

まとめ

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他人の目を気にせずにいつでも
止めていいので、本当に気軽に運動できる。
どれだけ汗でグズグズになろうが、
人目に見せたくないヨガポーズも問題ない。
頑張ってくれてるトレーナーの気持ち
汲む必要もなく、悪態をついても
成績も下がらない。
自分のペースで進めても誰も文句は言われない
最高の環境で運動できる。

ゲームとして

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ただ、ゲームとしては、捻りもなく平凡以下
RPGとしてはシステムもストーリーも
かなり普通なので、そこで期待してはいけない。
キャラクターのノリもサブいし、
笑いもショボい