What Hawk Think...

主に映画に関して書きます。Filmarks(TheHawk0356)

キック・アス が嫌い

KICK ASS / キック・アス

嫌いなアメコミ映画

今日がシーズン2の最終回の The Boys !
ちょっと退屈したこともあってけれど、
不謹慎あり、アクションあり、グロありと
毎週金曜の楽しみだった。

元々私はアメコミ映画が好きだったので、
ボーイズの従来の作品を皮肉るストーリーが
好きだった。
しかし、グロありで不謹慎でカッコいいのに
嫌いなアメコミ映画がある。

その映画のタイトルは
キック・アス
この映画が好きな人は少なくないはずだ。
むしろ多いほうだろう。
そんな中、私が何故この映画を嫌うのかを
今回は知ってほしい。

嫌いな理由

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女優への評価ばかりのレビュー

この映画へのレビューでよく聞く声がある。
「主演の女の子が可愛い!」
である。
2時間見てそれだけ?その程度の映画なん?と
思ってしまう。聞き飽きた。ウンザリ。
別にレビューで金もらってるわけじゃないから、
問題はない。でも、それ以外言うこと無いか?
アクションのどのシーンが良かったとかない?
もう少し正確に言うと、私のような素人が
言う分には問題はない。
テレビでオススメ映画をプレゼンの企画で
芸能人がそればっか言っちゃ駄目だろう。
見た目以外もせめて言えよ。
演技とかアクションとか色々あるだろ。

女優がブスでも面白い作品はあるんだぞ?
スター・ウォーズとかロッキーとか
ダークナイトとか!

インターステラーの主人公の娘のほうが好き。
▼参照画像(マッケンジー・フォイ)

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怖い

アクションがカッコいいとのレビューも聞くが、
私にはそんな様に見ることが出来なかった。
ショボいとかダサいとかそういう話ではない。
そもそも、アクション=暴力シーンが怖いのだ。

私の目に映ったこの作品は
「頭のおかしい親父に操られて、女の子が
残忍な暴力をふるう映画」
に見えた。
だから暴力シーンは狂気でしかなく、私としては
カッコいいと思うほど余裕は無かった。

このような物の言い方をすると、私の勝手な
意見に聞こえるかもしれない。
だが、私は間違った受け取り方をしているとは
思わない。
何故なら、この映画は冒頭で言ったはずだ。
「現実はコミックと違う」

メッセージの崩壊

私がこの映画を嫌う最大の理由

冒頭の「現実はコミックと違う」という言葉。
これがこの作品のメッセージだと
私は思っている。

かなり昔に読んだ記事で原作のメッセージを
説明しているものがあった。
(だいぶ昔なのでサイトが見つからないが...)
その記事によると
「悪をやっつければ必ず正義なのか?」
ということだ。
説明すると、作品はアメリカへの批判だという。
アメリカが悪い奴を殺したから正義なの?
アメリカが正義を名乗っているだけでは?
という話らしい。
これがこの作品のメッセージなら、
私が恐怖を感じるのは、むしろ正しい
犯罪者だからといって、容赦なく残酷
人間を殺害する姿は恐怖である。
当の本人がその行動を正義だと
思っているのであればより恐ろしい。
日本の作品でいうとデスノートの月が近いか。
つまり、映画ではカッコよく見えても、
現実では恐怖でしかないのだ。

このメッセージ性は問題ない
じゃあ私が何を怒っているかと言うと、
このメッセージが崩壊した瞬間があるからだ。

主人公は事あるごとに
「漫画とは違う。」
と口にしてきた。
だから、ボコボコにされたりするし、
コスチュームもダサいし、
アクションで私のように恐怖するのが
活きていた。

主人公はこうも言っていた。
漫画の主人公の様に彼女なんて出来ない
クラスの人気者が振り向くわけがない」
と。
しかしだ!!!
しかし!!!
主人公には映画の軽いノリで彼女が出来る
しかも、クラスの人気者の!
この瞬間、この映画のメッセージは崩壊した
あれだけ、リアリティを伝えようとしたのに、
ここだけはエンターテイメントそのものだった。

このシーンにはまだ問題がある。
原作と展開が異なる点だ。
原作では彼女にならず、むしろ離れるらしい。
つまり、元々はメッセージと整合性があった
にも関わらず、エンターテイメントに寄り、
原作のメッセージ性を崩壊させた。

これが私がこの映画を嫌う大きな理由だ。

まとめ

女優の見た目の評価は聞き飽きたし、
アクションはただ恐怖でしかない。
何より原作のメッセージの一貫性
欠いてしまった映画。

エンタメ性は確かに重要だが、
元々のテーマを失うことはいけない。

原作

原作は一貫性がある?

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